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2018年4月30日号(№391)

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2018年 卯月うづき平成30年、昭和93年、大正107年、明治151年

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近江神宮は第38代天智天皇を祭神として祀り、琵琶湖西岸の天智天皇の古都・近江大津宮跡に鎮座する。>>つづきを読む

「ドローン×インフラメンテナンス」連続セミナーを開催

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~第1回 ドローン関連政策・技術開発動向~
平成30年5月10日(木)}
インフラメンテナンス国民会議は、小型無人航空機によるインフラ点検・診断技術の試行・導入等を支援するための情報交換の場となることを目指し、行政担当者や民間事業者等を対象とした「ドローン×インフラメンテナンス」連続セミナーを開催する。>>つづきを読む

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ロゲルギスト著「物理の散歩道」のこと

かや葺き屋根はなぜ漏らぬ ~またがり流れ~

500ロゲルギスト
物理の散歩道全5巻 第5集 ロゲルギスト著 1972年5月27日、岩波書店
第1部 第2編「かや葺き屋根はなぜ漏らぬ」

屋根・防水・雨仕舞の知恵と技をテーマに週刊「ルーフネット」の配信を始めたばかりの頃、当時、建材試験センターに在職していた清水一郎さんに勧められたのがこの本だった。

各巻のカバー裏に、Logergistの意味とメンバーが記されている。
ロゲルギスト (Logergist) は、計測と制御の問題を中心に集まった物理学者の集合。特に、1950年頃から数十年にわたり、毎月集まって身近な物理現象から宇宙や生命現象、社会現象にまで及ぶ広範な話題を取り上げてな議論を交わし、その結果を踏まえて順次執筆・寄稿し、単行本にまとめられたのが、『物理の散歩道』である。1959年2月に雑誌『自然』(中央公論社)に掲載されたのが正式なデビューで、24年間にわたって連載されたエッセイは順次出版され、岩波書店・『物理の散歩道』シリーズ計5冊および中央公論社・『新 物理の散歩道』シリーズ計5冊となった。

メンバーは近角総信 (C)、磯部孝 (I)、近藤正夫 (K)、木下是雄 (K2)、高橋秀俊 (T)、大川章哉 (O)、今井功 (I2)、の7氏。
カッコ内の記号は、エッセイとして出版されるとき、各項目のまとめ役として、末尾に書かれるサイン。
例えば、第5巻第1部の「かや葺き屋根はなぜ漏らぬ」の末尾には(K)、とあり、これはこの項の編者が近藤正夫氏であることがわかる。

メンバーによると、当初「サイバネの会」などと呼んでいたが、扱う範囲がもっと広いため、新しい語を作ろうと議論し、ロゴスとエルゴンとを繋いで作った言葉「ロゲルギーク (Logergik)」という新語に決まった。発案者は高橋氏で、サイバネティックスにエネルギーの観点を加えた「情報とエネルギー」に関する理論体系をつくろうという当初の目標をあらわしたものという。

K博士が担当した「かや葺き屋根はなぜ漏らぬ」はp15からp32までである。

「水密でない茅葺き屋根が、どうして雨を通さないかが不思議」といわれる。しかしロゲルギストは「水密ではないけれども、雨は通さない」ことがなぜ不思議でないか、から検討を始める。様々な実験、立て板に水ー上面の流れと下面の流れ、棒を伝わる流れ、の実験を経て「またがり流れ」という考えに至る。

東海大学石川廣三名誉教授や東京工業大学田中享二名誉教授が行った「茅葺屋根の排水機構」に関する若いころの研究は、ロゲルギストのまたがり流れの検証を目的としたのだろうと思う。
田中先生は、雨仕舞の知恵をメンブレン防水に生かしたい、と語っていたことがある。この研究の思いは、千葉工大石原沙織准教授に引き継がれている。(続く)。

2018/04/19(木) 10:27:27|茅葺き文化|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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